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海の時間

麻那姫伝説

先日の暖かい日に、ちょっとお出かけしてきました。
全山紅葉の山を抜けると…
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そこに広がるのは、麻那姫湖です。
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エメラルドグリーンの、美しく深い湖。
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ここは、昭和52年に完成した、ダム湖です。
このダム湖の源である川は、真名川、といいます。

この真名川には、以下のような言い伝えがありました。

「今から約千二百年前のある年のことです。
この地方に住む十文字長者は、大干ばつのさいに
飢えに苦しむ村人たちを何とか救いたいと毎日考えていました。

長者がうとうとした時、枕元に女神が現れ、
「この干ばつは竜神の怒りによるものです。
そなたの娘の麻那姫を竜神に捧げるならば雨が降るでしょう」
とお告げがありました。

夢から覚めた長者は、かわいい一人娘を犠牲にはできないと心苦しみました。
そんな父をみかねた姫は、「人々の苦しみを救えるのならば、
私は喜んで竜神のもとに行きます」と言うとその日のうちに、
白衣の姿で竜神の住む川へ身を沈めました。

するとどうでしょう。にわかに空がかき曇り、
滝のような雨が降り始め、干からびた田畑は潤いました。

村人たちは心優しく美しい姫を慕い、毎年姫を
弔う祭りを行ったと言い伝えられています。
平成4年7月 大野市長 山内武士」

この伝説に因み、昭和52年、この真名川ダム湖は、
麻那姫湖と名付けられたのでした。

このような、人身御供の実話や伝説は各地に残っていることと
思います。この地方の方々は、この麻那姫を敬い、
言い伝えとして語り継ぎ、かつ現在でも尊敬の念を込め、
一人の乙女の名を永遠に遺したのですね。

この展望台には、もうひとつ、「ふるさとの碑」というのが
建てられていました。
この碑には、ダムに沈んだ村の人々全ての方の名が
刻んでありました。

このダムの下流では、平成16年の豪雨の際でも、
なんの被害もなかった、とのことです。
いまでも、麻那姫様が、お守りになってくれてるのでしょうね。

なんだか、麻那姫と、村人の祈りが、
今も生き続いているような…そんな感動を覚える、
静かで美しい湖でした。
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by yuu-kakei2 | 2013-11-08 22:10 | 旅・国内