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海の時間

若狭の秘仏巡り2:羽賀寺

こちらは「羽賀寺(はがじ)」、高野山真言宗のお寺です。
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奈良時代の716年、この場所に鳳凰が舞い降り、2枚の羽根を残して行きました。
それを吉兆とし、当時の天皇、元正(げんしょう)天皇の勅命により、
朝廷の勅願寺として創建された、ということです。

駐車場から御堂まで、緩やかな坂、そして急峻な階段が続きますが、
写真の通り、両脇は背の高い巨木に囲まれています。
できれば、お天気の良い日を選んで行かれるといいですね。

このお寺は、山が少し切り開かれた場所に鎮座しています。
こうした空間というのは、天に通じやすい雰囲気といいますか、
それこそ鳳凰が飛来したという伝説がいかにも信じられる場所でした。

そして、ここに御本尊としておさめられていますのが、
「十一面観世音菩薩」像、国の指定重要文化財です。
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こちらの観音様、角度によって表情がかなり違いまして、
実物は、もっと人間的で、女性的で、とても優しく微笑みかけるお姿でした。

右手が長いのは、より多くの人を救わんとする
観音様の御心の表れだそうです。

この仏像は、元正天皇の姿をかたどったもの…と聞いた時、
え?と思いました。
そうなのです、元正天皇は、女性だったのです。
昔は結構女帝がいたのですよね。

こちらのお寺、とても静かで、大変趣がありました。
お話によりますと、女性一人で来られる方が増えているそうです。
どこかから噂を伝え聞き、東京からはるばるやってきたり、
1時間以上、一人で静かに眺めていたりと…
そういう静寂の時を過ごすのに、とてもいい場所と思いました。

そうそう、これは一つの特長といえると思うのですが、
若狭のお寺は、重要文化財級の仏像をとても近くに、
それも静かに拝見することができるという大変大きな魅力があります。
こちらのお寺は特に、説明を聞いた後は自由に過ごさせてくださいますので、
心行くまで観音様とお話しをすることができます。
観音様の慈悲を、とても身近に感じることのできる、
誰にとっても「私と観音様」の関係を作りやすい、
とても素敵なお寺だと思います。

ここで、私たち家族が訪れた時のエピソードをいくつかご紹介します。
秋の爽やかな日に思い立って訪れた時、
なんと、父の学生時代のゼミ仲間と境内でばったり会ったのです。
彼は現在滋賀県に住んでおり、近いと言えば近いのですが、
会おうと計画していたわけでも何でもありません。
観音様が嬉しいサプライズをご用意くださったようで、とっても嬉しいひと時でした。

また、別の時は、階段をようやく上がり、
いつもの通り、境内の左手にある鐘を付きました。
ところが、いつも開いている御堂の受付は閉じられていました。
残念ですが帰りましょうとしたところ、
お寺の方が鐘の音を聞いて駆け付けて下さり、
無事観音様を拝むことができました。

若狭のお寺巡り、まだまだ続きます☆
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by yuu-kakei2 | 2015-09-26 10:05 | 旅・国内