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海の時間

熊野三山へ3:熊野本宮大社と大斎原

バスは、熊野川沿いの山道をくねくねと走って行きます。
結構細くてカーブの多い道路です。
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熊野川は、エメラルドグリーン。
なんて美しいんでしょう…
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どんどん山深くなり、しまいにはほとんど一方通行のような
細い道路へと出てきます。周辺には、昔ながらの温泉郷があり、風情たっぷりでした。
今でさえ、紀伊田辺や紀伊勝浦、あるいは新宮から、
いずれもバスで1時間20~30分ほどかかる道のりです。
熊野古道を歩く人々は、本当に大変なことでしょう。
古より続くこの温泉郷で骨休めする人々の姿が浮かぶようでした。
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さて、終点本宮大社前に着きました。
目の前に、大きな鳥居が見えています。
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この階段の途中で、「はぁ、一息つきたいナ」という処に、
祓戸大神の石碑があります。ここにまず参拝。

あったかいな~。

そして、どんどんと進んでいきますと、正面に
神門が見え、その奥に神殿が見えてきます。

この、ちょうど神門から見える神殿が、主祭神、
家津美御子大神(けつみみこのおおかみ)が祀られている第三殿です。
この第三殿を中心に、災害を免れた「上四社」、
つまり四柱の神様のお社が並んでいます。

さて、熊野の神様については諸説あるようですね。
素盞鳴尊、あるいは阿弥陀如来の名を持ち、
樹木の神様、あるいは造船の技術を伝えた神様であられたり…
一言で言うと、「熊野にいらっしゃる神」様ということのようです。

私には、この「第三殿」におられる神様が、
この熊野本宮大社でもとりわけ偉大で、
中心的な存在であるように感じられました。

それから、ものすごく感じたのは、とても古い神々である、
ということでしょうか。

さらに、山の上の神様であることから、そこにもう一つ、
「厳か」という言葉がつくイメージでした。
放っている何かが、それはもう高級で…
格が違う、と言ったらいいのでしょうか。

熊野古道を歩き、山の気に同調してから訪れるのがよい、
とどなたかのHPに書かれていましたが、
それはこういうことか、と思いました。

例えば、ちょっと鼻水が出たくらいの初期の風邪で
強力な抗生物質を飲み、ぼんやりしてしまう感じ??

私は、バスで訪問する方法をとりましたが、
もし足腰が元気なら、少しでも古道を歩くのが良いような気がします。
その方が、山の神々の偉大なエネルギーを
余すことなく受け取ることができるように思いました。

とはいえ、文明の利器で突然訪問したからといって、
拒否されるものではないと思いたいですね。
この日境内には、かなり長い時間、私一人しかいませんでした。
厳かな神々の雰囲気を全身で感じることができ、
一人静かにご挨拶することができて、本当に本当に、ありがたかったです。

通常は、熊野古道を通って訪れる方が多いのでしょうから、
これだけ早く到着することはあまりないようですので、
もしもこれから行かれる方は、早朝に参拝されてはいかがでしょうか。

本宮大社の周辺では、山の木(気)が優しくて、
鳥もチュンチュンと鳴いて気持ちがよく、できるだけゆっくりすることにしました。

境内には、あちこちに美しい木々が植えられていて、
どれも温かいのです。中でもとりわけ、
神門の脇に立っていた「おがたまの木」が優しくて、
まるで門番のように?そこで一緒に立ってました(笑)

まだ名残惜しい気持ちのまま、時間の都合上、次の大斎原へ向かいました。

ここは本宮から目と鼻の先にあり、平坦な道で訪問しやすかったです。
途中、美しい梅の花に誘われるように寄り道すると、
そこは伊邪那美命の荒魂が祀られているという「産田社」でした。
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荒魂、というと、伊勢神宮の荒祭宮の強力なエネルギーを思い出し、
少しひるんでしまうのですが、ここでは可愛らしい花のせいか、
とても優しく温かいイメージを受けました。

さて、大斎原では、日本一大きいという鳥居を抜けると、
とても大きな木々の連なる参道が続きます。
大きい木っていいですね、見守られているような感じがして。
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そして、中心には、水害で流されてしまったという
計八社を祀る小さな祠が2棟建っています。
この祠、小さいけれど存在感ばっちりで…
風に真っ白な紙垂(しで)が舞い続けていました。
すぐ近くにある樹がものすごく大きくて、これもまた感動しました。

訪問した時は少し曇っていたのですが、
晴れて暖かい日などは、さわやかな公園のような
雰囲気になりそうだな、と思いました。

ところで、大斎原にお参りする時は、近くの熊野川で禊をするものだそうですね。
また、写真撮影も不可、ということを後になって知り、
重なる無礼をお許しくださいと思いました。
こんなおっちょこちょいでもお参りさせて戴けて感謝です。

大満足で、再び新宮へと向かいました。
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by yuu-kakei2 | 2015-04-17 20:11 | 旅・国内