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海の時間 tukijikan2.exblog.jp

パラレル・ワールドへようこそ☆


by yuu-kakei2

熊野三山への旅5-1:熊野那智大社

今回、事前に時刻表など大体は調べておいたので、
PCはいらないかな…と思いつつ、仕事が入っても困るので
ノートを持っていました。

それにしても、熊野速玉大社のエネルギーってすごかったな…
もしかして、今回はここに呼ばれて来たのかな…?

等々思いながら、熊野那智大社のHPを、
前日夜になってからちゃんと読んでみることにしました。

熊野那智大社といえば、那智の滝!と思うのですが、
滝から那智大社まではどうやら少し離れている様子でした。
よく読みますと、滝の麓には、熊野那智大社の別宮、
飛瀧(ひろう)神社があるとのことでした。
ここから那智大社までは歩いて20分ほどということでしたので、
先にこの飛瀧神社へ行き、そこから那智大社へ
向かうことにしようと考えました。

ところが、そのまま読み進めると、
毎月18日には「権現講祭」という祭事があると知りました。
宮司さんが護摩を焚き、大祓の詞を奏上する中、
国の繁栄と参加者の健勝および願い事を
祈念するお祭りで、一般の人でも参加できるようです。

あれ、明日って、18日じゃない?

実は、熊野三山訪問の日程は、もう少し後を予定していたのだけれど、
宿泊したいホテルがすべて満室でした。が、たまたま
16~18日だけ、ネット上でほんの一瞬だけ空き室ができ、
予約できたので、この日程にしたのでした。
ただ、空き室が出たのは本当に私が予約した一瞬だけだったので、
オーバーブッキングではないかとずっと疑ってました。
それこそ神懸かり的な予約に、何かあるのかなぁ…
とぼんやり思ってはいたのですが。

とにかく、せっかくその祭事のある日に訪問するのだからと、
急きょ考えを変え、那智大社へ先に行って、それから
飛瀧神社、すなわち那智の滝に訪れることにしました。

そして当日。

予定より早い電車に乗って、紀伊勝浦駅へと移動します。
熊野三山への旅5-1:熊野那智大社_f0223565_1545329.jpg

そしてバスに乗り、終点那智山で下りると、
写真で見た通りの参道=階段をとにかく登ります。
熊野三山への旅5-1:熊野那智大社_f0223565_155152.jpg

ひたすら、ひたすら登ります。

本日の天気予報は、曇りのち雨…
って、どこが!??
というくらいの快晴で、強い朝日を浴びながら、
汗をかきかき、本堂へと向かいます。

途中、観音様に出会いました(惜しくも階段で息切れ中で写真を撮り忘れました)。
とっても美しかったので、お参りし、何となく気の向くまま広場へと向かうと…
熊野三山への旅5-1:熊野那智大社_f0223565_1562646.jpg

ぜっけーーーい!!!
熊野三山への旅5-1:熊野那智大社_f0223565_1572038.jpg

わぁぁぁー、なんだろ、この美しさ!?
観音様、呼び止めてくださってありがとう~♪
この広場は、どうやら宿坊の跡地だったようです。

さて、受付時間に間に合うよう、先を急ぎます。
まだまだ続く階段。やっと鳥居が見えてきました。
熊野三山への旅5-1:熊野那智大社_f0223565_15103523.jpg

と、思いきや、もう一つ鳥居が?ひえ~、この登りはきついー。
熊野三山への旅5-1:熊野那智大社_f0223565_15105297.jpg

後で知ったのですが、ここ、473段もあるそうです!
知らなかった~、いや、知らぬが仏でした。
そして、境内に入ると…

びいいいいいいーーーーーんんんん!!!

何だかもう、光があふれかえってます、神殿!!
わぁ、なんだここ???
熊野三山への旅5-1:熊野那智大社_f0223565_1511611.jpg

速玉大社も凄かったけど、ここは神殿全体、
山全体から強烈な光というかなんというか、
とにかく溢れ出そうなものすごい何かを感じるんだけど!?
熊野三山への旅5-1:熊野那智大社_f0223565_1514140.jpg

鳥居の裏から見た山の風景です。
熊野三山への旅5-1:熊野那智大社_f0223565_15112277.jpg

あんまり美しすぎて、すごすぎて、ドキドキします。
階段上りがきつかったのもあるけど。

そして、ちょっと緊張しながら、権現講祭について
尋ねると、「ああ、もちろん参加いただけますよ~」とあっさり受付完了。

ああ、ここだここだ、ここに呼ばれたんだぁーと思いました。

絶景にただただ飲まれるように、息を整えるため、
ちょっと腰かけ、山をずっと見ていました。
熊野三山への旅5-1:熊野那智大社_f0223565_15113754.jpg

すると、何とはなしに背中に視線?を感じて振り返ると、
背後にはちょうど、神殿の一部が見え隠れしていました。

よく見ますと、「八咫烏」と書いてある像の後ろに、
「御県彦神社(みあがたひこじんじゃ)」の社があり、
ご祭神は建角身命(たけつぬみのみこと)とあります。
ここには(当然でしょうけれど)神様がご鎮座されている様子でしたので、
まずは祭事を済ませてからお参りさせてもらおうと思いました。

そして、祭事までにはまだ時間がありましたので、
写真を撮ろうとふらふら境内を歩きました。

見渡しても、あの手前の一番大きな社には、どうしても何も感じないんだけどな…
と思ったら、それは拝殿で、その後ろに本殿が立ち並んでいるのでした。
完全に見えない形となっているのですね。でも、それでかなり納得しました。

さて、時間になりましたら、拝殿の中へと進みました。
意外にも、こじんまりとした祭壇です。
そして、神道一色というよりも、何となく仏教的な飾りがあちこちに見受けられました。
(写真を撮ればよかったですね…)

内部に通されたのは私一人でした。
開始まで15分ほど、じっくりと神様に
こちらの事情をお話しすることができ、とても嬉しかったです。
とはいえ、一人とは。この季節に訪れる人って少ないのかな…と
最初はこんなもんか、と思ったのですが。

祭事が始まると、神官たちが続々と入ってきます。
巫女さんたちも合わせ、その数、約10名ほど。

え!?
こんなにたくさんの人たちが!?

頭では、これは権現講祭であり、国の人々のための祈念で、
個人の祈祷とは違うもの、とは分かっていましたが、さすがにこれだけ多くの方々に
執り行っていただくのかと思うと、申し訳ないような、
とてもありがたいような気持ちでいっぱいになりました。

神事では、「大祓の詞」を、神官の方たちと一緒に読みます。
何だか、「参加してる」という気分満載で楽しかったです。
途中、護摩を焚きます。この辺り、熊野ならではの儀式だなと思いました。

宮司さんはかなりのご高齢で、でも、汗をかきながらも、
きちんと採り行っていただいて、本当に感謝でした。

また、神饌は信じられないくらい盛りだくさんでした。
そうか、ここには沢山の神々がおられるからだろうな、
それにしてもあの尾頭付きの大きな鯛とかバナナとか、この山深い集落で
どうやって手に入れたのかな、なんて俗なことを考えたり。
巫女さんたちの舞もとても上手で、素敵でした。

ああ、本当に本当に、ここに来れてよかった…心の底から、感謝でした。
感激の45分間でした。

まだまだ続く☆
by yuu-kakei2 | 2015-04-24 21:19 | 旅・国内